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  2003iEARN国際会議 in Japan

                                                        2003年7月21日

       開会式挨拶
          
                            関西学院大学 平松一夫

 

 ご来賓の皆様、そして、すべての参加者の皆様。ようこそ日本へ、そして兵庫県へお越し下さいました。  

 関西学院大学を代表して、世界中から第10回のiEARN大会とユースサミットに参加されましたすべての皆様に心からお礼申しあげ、関西学院大学とこの大会との関わりについて少し述べさせていただきます。

  関西学院は1889年に創立されました。114年に及ぶその歴史を通じて、関西学院大学は国際交流と国際理解の重要性を認識し、強調してまいりました。したがって、この大会の計画についてうかがったとき、私どもがiEARNの活動を支援しようとしたのは当然のことでありました。そして、会場、人的資源、および少しばかりの財政的支援を申し出ることとしたのであります。

  当初、私どもは本学の神戸三田キャンパスや千刈セミナーハウスなどを会場として提供することを申し出ました。SARSのもたらした社会的、政治的影響のため、会場は変更を余儀なくされましたが、私どもはJEARNの皆様と共にこの一年、情熱を失うことなく大会の準備に当たって参りました。実際、大会の運営について学ぶため、昨年はモスクワ大会にも職員を派遣しております。  

 ユースサミットの運営は、本学総合政策学部の学生を中心とした学生ボランティアのリーダー30人が担います。彼らはiEARN−USAの米国学生らとともにe−mailを使っていろいろな論議をしながら1年間かけてプログラムを準備してきました。参加する若いみなさんにとって、きっと楽しく素晴らしい大会になると思います。  

 また、関西学院高等部は、iEARNのプロジェクトの一つである「ドリームスクール」に参加しました。世界的に有名な「ハリー・ポッター」の結末を予測して発表しあうという企画を提案し、5月に4ヶ国6校をテレビ会議システムでつないで、各校が歌や踊り、劇でハリーポッターに関するプレゼンテーションを行いました。これは大いに盛り上がり、国際交流のよい機会となりました。翌日の新聞各紙は写真入りでその様子が大きく報道したのであります。  

 本日の開会式のあと、関西学院大学はJEARNとともに国際シンポジウムを開催いたします。「手をつなごう! 世界の子ども〜インターネットが広げる国際交流〜」をテーマに興味深い討論がかわされるものと期待しております。また、このシンポジウムの内容は、わが国の全国ネットのテレビ局であるNHKによって8月9日に放映される予定です。その他にも、本学の田島幹夫教授がキーノートスピーチを行うことになっております。  

 分科会では本学の教員・学生も発表をします。総合政策学部の畑祥雄(はた・よしお)教授とその学生たちは、ブロードバンド回線用の科学教育映像番組のサイト「KGブロードバンドステーション」について発表します。また、一部の学生が試験期間中にもかかわらずボランティアとして参加してくれます。私としては彼らが試験にパスすることが出来るかどうか少し心配しています。

  加えて、関西学院大学は、「Kwansei Gakuin Scholarship」としてJEARNに100万円を提供し、発展途上の国からの参加者を財政的に支援しています。  

 大会に参加された教育関係者の方々と若い人々に、改めて心から感謝と敬意を表します。この大会を楽しみ、素晴らしい体験を共有し、相互理解と友情を深められることを期待しています。

  最後になりましたが、iEARN、JEARN、兵庫県、およびすべての支援グループの皆様に感謝申し上げます。これらの人々の情熱と献身的な働きがなければ、この大会を開催することは出来なかったと思います。  

 簡単ではございますが、これをもちまして私の挨拶とさせていただきます。有難うございました。