Photo-clips/ Video-clips/Top

ミレニアムソング実施まで 

 

5大陸の子供たちがミレニアムソングでつながるまで,テレビ会議当日の司会はDr.マイケルでした。

彼はバーセローナ、スペインのPomoeu Fabra大学で統計学と数学を教える南アフリカ人で、ピアノとギターを楽しみ、彼のバンドはスペインで知られているようです。 

ショパンのプレリュードをアレンジしたこのミレニアムソングはクラシック・ロック・ジャズ・モダンテクノリズムの4つを3分で展開させています。 そして英語の歌詞をつけたマイケルは、彼が出会う様々な国の人に、その国の言語による歌詞に替えてもらい、彼のホームページの一つであるミレニアムソングに、歌詞と実際に録音された唄を載せていきました。

現在は50を超える言葉のミレニアムソングを各旗と共に見ることができます。実にテレビ会議の前日、彼は遅くなったことを詫びながら、この夏、I*EARN北京で作成した日本語バージョンミレニアムソング6編を筆書きのまま載せてくれました。ご覧ください。

Dr.マイケルのホームページ:http://www.econ.upf.es/~michael/main-right.htm

ミレニアムソングのホームページ:http//www.econ.upf.es/~michael/m-song/index2.htm

I*EARN北京でのミレニアムソングワークショップ後、日本グループで日本語バージョン作りに参加した高木は, マイケルに世界各地の小学生が歌うミレニアムソングでテレビ会議をしようと申し出ました。

そこで:

Millennium Song Video Conference

"Sharing Peace and Culture Through Music"

構想が固まりました。

その後、日本の2校の参加が決まり、様々な紆余曲折があり、テレビ会議室の問題・機器の問題などでヨーロッパ勢の決定が遅れ一時は計画どおり年内に実施できないのではないかと危ぶみましたが、高木がフロリダのMaryAnn, BECON(ブロワード郡教育コミュニケーションネットワーク)を11月末に訪問し、切り出した時から事は急展開しました。

 

BECONでは明け方3時の時間設定にも拘わらず、子供達の参加とBECONのテレビ会議多地点用ブリッジを使おうという申し出があり、こちらとしては予約してもらっていたドイツテレコムへ多額のコストを支払わなくてもいいという願ってもない展開となりました。

 


スペイン

ノルウェー
MaryAnnはこの際、5大陸の子供達ををテレビ会議で結び、ギネスブックにアプライしたいと言い出して、高木としては12月に入ってから更にオーストラリアとアフリカのコーデイネートをする羽目となりました。既に学校は終わり、そこを曲げてI*EARNのJo先生に依頼しましたが、限りなく可能性はゼロに近いという再三の返事に、テレクラス仲間の小川先生(オーストラリア、モナッシュ大学で日本語を教えておられる)に電話でこの緊急事態を説明し、彼女のネットで参加校を探して欲しいと頼みました。 

 


フロリダ BECON

参加したいと申し出た学校にはテレビ会議機器がない。Joのお嬢さんと友達が参加するといっているのに、ホリデーに入ってしまった学校はテレビ会議室を開けてくれない。もうダメかと観念した頃,小川先生から驚きのメールが入りました。つまりJoが最後に期待していたI*EARNのボブとバージニアが、自分のバーンズデール校のテレビ会議室に子供達を呼んで参加するというニュースを、これも小川先生がボブにどうかと声をかけたとき、知らされたというニュースです。


オーストラリア
ボブたちはテレクラスを何度も経験している上、I*EARN北京で一緒に過ごし、マイケルとそのミレニアムソングを周知しているので、全く任せておけば安心となった。

一方、肝心のマイケル(スペイン)のメールの歯切れが悪い。どうしたのかと聞くと、予定していたテレビ会議室が遠方で、子供たちの校長先生が難色をしめしているとのこと。「今頃、なんで?」と訝しかったが、この件も地元、株式会社デンソーの機転のテレビ機器貸し出しというグッドニュースで決着を見た。

実際、このデンソーの提供がなければ、スペインの参加は危ないところであった。マイケルのメールが途端に勢いづいたのは言うまでもない。

同時にアフリカを探った。 マイケルが秋以来折衝していた南アフリカが消えたのでどうしようかと思案していると、BECONからナイロビ国連とつないだ経験があるというメールが入った。 

テレビ会議技術者の名前と電話番号が唯一の手がかりであった。 電話をかけると当事者は既に他の企業に移っているという。 今の担当者と電話番号をもらって、もう一度。土曜日ということで渋る彼を何とか説得して、次は子供達。

誰かアレンジしてくれる職員はいないのか尋ねて、その人にファックスで送った資料を渡して欲しいと依頼。 これが2日前であった。電話で繰り返し確認した筈のメールアドレスが違っていたりのドタバタも加わって、向こうからは返事がこない。

前日の午後、つまりアフリカの朝、焦る気持ちを抑えてもう一度電話。 

彼からは担当の女性に渡したから、もう自分の出番ではないとつれない返事である。「最初から100%ギャランテイではないと言ったろう」と言われて、ハイ確かに。そしてパナソニックテレビ会議機器の調整にわざわざ九州から来てくださった方を駅へ送ったその帰路、車の携帯が鳴った。

テレクラスのてるみからで、ナイロビから電話があり至急、電話が欲しいとの事。なにかいい感じ。そして電話をかけた瞬間に:

"Yoko, we have 6 children! "という女性の声が飛び込んできた。
Amrita であった。 そして全てが解決し、その晩のテストで5大陸が兎に角つながった。 

ケニア

多地点接続の国際テレビ会議をする場合、随分早く準備を始めてもいつも何かしらの問題はつき物で、何度かは、もうダメかと観念する。 しかも少なくとも参加国や参加校は一ヶ月前には決定しているものだ。 
この度は前日の午後遅くにやっと7つのサイトが決まった。
我ながら危険な綱渡りをしているなと思うしプレッシャーもきつい。

しかし翌日、日本の参加校の一つである姫路市荒川小学校にいて,見事にBECONのブリッジが5大陸、6カ国、7サイトを結び、マイケルの司会のもと、それぞれの子供達のミレニアムソングが、それぞれの言葉で、リズムで、服装で、ダンスで、響いてきた時、全てが感動に変わった。

途中でギブアップしなくてよかった。 伊丹市総合情報センターの畑井先生、通称かっちゃんが、立ち上げてくれた英語版・日本語版のメーリングリストが、十二分に機能して各サイトの意思疎通を果たし、5大陸という遠隔の不便さをメーリングリストという道具で乗り越えられた。

I*EARNファミリーの岡本和子さんが早々のクリスマスプレゼントと言って作成してくれたこのテレビ会議のための日本語・英語版ホームページは、刻々変化するプログラム内容を全員に周知させて、時間の経過とともに、このプロジェクト全体が大きくなっていく様子を見せてくれた。

これらのインターネットを使った即効性とともに、参加した先生はさすがにコラボレーションの名手であった。 

通常は自校を優先させて激しい討論もするけれど、理解も早いし、状況把握も的確、するべき手を打つ決断も早い。 各サイトからの書き込みが、一斉にゴールへ向かって思いを一気に盛り上げる。 前日、出揃ったなどのハンデイを感じさせない見事な協力ぶりであった。

Michael, MaryAnn,Joy,Jo,Virginia,Bob,

MsOgawa,Anne-Maria, Julie, Amrita, Jun, Mr.Kuroda,

ありがとう!

テレビ会議にかかわったハード面での皆さん、ありがとう!

荒川小学校へ駆けつけてくださったスクールズオンライン

ジャパンの皆さん、ありがとう.

庵冶第2小学校・荒川小学校のPTAの皆さん、ありがとう。

そして子供たち! 最高!!   

<テレクラス・I*EARNJapan 高木>

 



荒川小学校


庵冶第2小学校