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昨年11月27日に開催した国際教育リアル熟議において、その冒頭で文部科学副大臣鈴木寛氏は「JEARN/iEARNは熟議」と言われました。文部科学省で目にする熟議とは、当事者による学習・熟慮・討議によって解決策が洗練され、互いに納得して、個々の役割を果たすというボランタリーな活動を指し、政策決定のプロセスとの記述もあります。
そこで熟議は、学校教育当事者による教育問題解決だけでなく、生徒の学習スタイルにも当てはまると気付きました。従来の「教え込み」から、生徒の思考力や発想力を育てるために対話を使った授業に注目が集まっていると報じられていますが、対話や発表をグローバルに展開しているiEARN協働学習は、まさにグローバルな熟議と言えます。学習においては、一つの正解とスピードを競う従来のスタイルではなく、生徒たちの多様な意見、分析、対話によって生み出される新しい価値観が、彼らの世代における共生社会の実現に至る道につながると思えます。
さて、学校でこのグローバルな熟議を進めようとする場合、対話の場と相手には事欠くことはありません。iEARNには130ケ国、2万6千校、200万の生徒たちがいます。また、対話内容は、200以上のiEARNプロジェクトが使えます。熟議に必要なテクニカルな面では、情報教育として設定されたオンライン環境が既に学校教育の場にあります。
しかし、目標の到達には、次の3つの課題があります。
その一:教え込む授業プランから、生徒の対話による学習へ教育観の変革
その二:国際教育をメインストリームへ据えるカリキュラム編成
その三:国際教育コーディネーター育成
その一、その二は、JEARN独自でできるわけではなく、文部科学省や教育委員会、保護者や企業も含めた熟議を繰り返しながら、学校現場での実践と評価が、最終的に中教審へ与える影響をゆるりと待たなければいけません。一方、その三の国際教育コーディネーター育成に関しては、実は新しく募集するわけではなく、現在既にJEARNが持っていることに気づきました。
それは、私たちJEARN会員自身です。個人会員・グループ会員合わせて約140名のJEARN会員が、まず国際教育コーディネーター候補となります。生徒たちの対話の場であるiEARN Collaboration Centerを研究し、各種のプロジェクトを理解し、幾つかを実践し、iEARN国際会議に参加して各国の教員と信頼関係を結び世界中に友人を持つ。これで立派な国際教育コーディネーターが誕生します。次に、個々のJEARN国際教育コーディネーターは、自身の学校や地域の学校の教員へ働きかけ、ワークショップを提供し、例えば各10名の国際教育コーディネーターを育てると、日本の学校教育には1400名の国際教育コーディネーターが誕生します。
その手始めは、2011年度iEARN国際会議台湾開催への教員派遣を継続して文部科学省後援事業として文部科学省の許可を得ること。各地の教育委員会へ海外で開催されるiEARN国際会議出席を、教員の研修対象として認定してもらえるよう折衝すること。
そして、今年7月、多くのJEARN会員がiEARN台湾会議へ出席すること。
これは、私のJEARN初夢です。初夢が正夢となりますように、10年後の目標達成に向けて、着実な一年目を皆様とともに歩みたいと思います。
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